
ノースフェイスのリュック「ホットショット27L」と「ボルト(ヴォルト)27L」ってどっちが自分に合うかな?
詳しく違いを知りたい!
今回は上記の方へ向けて、ノースフェイスのホットショット27L(HOTSHOT27)とボルト27L(VAULT27L)を実際に使ってみた立場から徹底比較し、違いを解説していきます。
本記事の内容
- スペックの違いを解説
- 使用感の違いを解説
- おすすめの選び方を解説
結論は以下の通りです↓
ホットショット27Lの方がパーツが多くて多機能かつ素材が頑丈
ボルト27Lの方がパーツが少なくて軽く、シンプルな見た目でコスパが良い
収納量はどちらも同じくらいだけど、収納スペースの配置には違いアリ
個別のレビュー記事はこちら↓
☑ホットショット27L

☑ボルト27L

ではでは、双方の違いについて細かくかみ砕いて解説していきますね。
ノースフェイス ホットショット27Lとボルト/ヴォルト27Lのスペック比較
まずは2つのスペックを確認していきます。
サイズ・容量・重さ・型番の違い
ホットショット27L | ボルト27L | |
幅30.5㎝×高さ50㎝×奥行20㎝ | サイズ | 幅30㎝×高さ47㎝×奥行18㎝ |
27L | 容量 | 27L |
約920g | 重さ | 約770g |
NM72302 | 型番 | NF0A3VY2 |
サイズはホットショット27Lの方が少し大きく、収納量は同じ27Lの仕様。
容量27Lは普段使いには十分なサイズ感で、通勤・通学に使いやすく、大きすぎない見た目なので割とスタイリッシュな服装にも合いやすいです。

荷物の量が適度な人やほどほどのサイズ感のシルエットを好む人にホットショットやボルトは人気。
重さはホットショットが約920g、ボルトが約770gの設定でボルトの方が軽いです。

ボルトはパーツが少なく、軽い作り。
ホットショットはパーツが多く、素材も頑丈で機能性が高いから、その分重い。
素材の違い
ホットショットの素材は底が【840デニールリサイクルナイロン】、底以外は【420デニールリサイクルナイロン】です。

リサイクル素材が使われた地球に優しいリュック。
ボルトの素材はポリエステル。
ホットショットと素材は違いますが、質感的には似ている印象です。
カラー・デザインの違い
デザインのラインナップは両方ともかなり多めのラインナップ。
好みのデザインを選びやすいと思います。

人気リュックだからカラーも沢山。
▼ホットショットのデザイン
ブラック/サミットゴールド/ブラック×サミットゴールド
TNFブラック×TNFレッド/TNFブラックトポプリント
TNFネイビー/TNFパープル/アーモンドバター
▼ボルトのデザイン
ブラック/TNFホワイト/ミッドグレー
キャバーングレー/カーキストーン/シャーディブルー
ミッドナイトぺトロール

人気なのはブラック。
毎年入れ替わりで色んなデザインが発売されている。
価格の違い
価格はボルトの方が6000円前後安い。
コスパ重視ならボルトがおすすめです。
外観の違い
まずは見た目・外観の違いを見ていきます。
正面・側面の違い
外観は似ていますが、ボルトの方がやや縦長な感じでベルトなどの装飾が少ないシンプルな見た目。

両方とも撥水加工が施されていて、多少の雨程度なら弾く作り。
ホットショット27L↓
ボルト27L↓
本格的な山登りの際にカラビナや紐を通して登山用具をぶら下げておけるナイロンベルト「デイジーチェーン」がホットショットの方が頑丈な感じで、ボルトは飾りっぽい見た目です。

ホットショットの方が本格的。
ホットショット← →ボルト
ホットショットの下部には「HOT SHOT」と刺繍が施されていて、反射板も付いています。

この反射板にはクリップ式のリアライトを付けられるようになっているから、夜間でのアウトドアで使えると思う。
ボルトの下部には「VAULT」と刺繍が施されています。(反射板はナシ)
ホットショットのファスナーは安心安全のYKK製。
大きく頑丈です。
ホットショットの一番大きな収納スペースのファスナー部分には雨避けのための被せ/ジッパーフラップが付いていて、少量程度ならファスナー部分からの雨の侵入を防げる仕様。
被せをめくるとこんな見た目になります。
めくった方が開閉はスムーズなので、雨が降っていない時はめくっておくのもアリだと思います。
ボルトのファスナーはつまみやすいように輪っかが付いていて、なおかつ緩めの作りで少ない力で開きやすいタイプです。

ホットショットの方が頑丈っぽい。
ボルトには雨避けの被せが無いのもポイント。
ホットショットの側面部はサイドベルト(コンプレッションベルト)が左右に2つずつ付いていて、幅は絞れるので荷物が少ない時は薄めの見た目にできます。(下のベルトは飲み物の固定にも役立つ)
一方ボルトはベルトが付いていないスッキリとした見た目の設計です。
背面部の違い
ホットショットの背面部はメッシュ素材が使われていて、通気性が良い。
背骨が当たる部分に溝を設けた「スパインチャンネル構造」によって負担が少なく、疲れにくい作りとなっています。
メッシュの表面には溝が複数あり、蒸れを逃がす作り。
さらに柔らかくクッション性があるので、背負い心地はバツグンの印象です。

クッションがかなり厚め。
ソフト。
一方、ボルトも背面部はクッション性と通気性に優れた作り。
ホットショットとはだいぶ異なる見た目ですが、背骨に沿って備え付けられている溝があり、負担を減らす設計なのは同じです。

クッション性と通気性にも力を入れている。
ホットショットのショルダー部分は太くて厚めのしっかりとした質感のパッドを採用。
肩への負担を減らしつつ、通気性を高める特殊な構造となっています。

ショルダー部分の裏側はメッシュ素材。
蒸れにくい。
一方、ボルトのショルダー部分はホットショットと比べて少し薄め。
裏面はこちら↓

ホットショットのショルダーの方がクッション性と通気性が高いと思う。
ホットショットのショルダーの左側にはストラップなどを付けておけるパーツ(Dストラップ)があり、右側にも反射板兼マジックテープがあり、物を取り付けられるようになっています。
ボルトのショルダーにもバンドが付いていて、物を引っかけておけるようになっています。(Dストラップはナシ、マジックテープもナシ)
ホットショットにはチェストベルトとウエストベルトがあり、装着するとリュックと体との密着度が上がって揺れが減り、疲労軽減に役立ちます。(パーツは大きく耐久性のありそうなガッチリ系)

登山など、重い荷物を背負ってハードに動く時に役立つ。
なで肩の人でもチェストベルトを付ければショルダーのズレ落ちがなくなり、ストレスが減る。
チェストベルトは上下にスライドさせて位置を変えられるので、体格に合わせて調整しやすいです。
ウエストベルトは取り外し可能。
結構しっかり備え付けられているので、外すのに5分程度時間がかかりますが、使わなくて邪魔な時は外しておくとスッキリとした見た目になります。
ボルトにもチェストベルトがありますが、ホットショットより小さめの作り。(ウエストベルトはナシ)
ホットショット同様にチェストベルトは上下にスライドさせて位置を変えられるので、体格に合わせて調整しやすい。
ただ、ホットショットより作りが弱そうなので、耐久性は負けると思います。

ショルダーの機能性やチェストベルトの強靭さを重視していたり、ウエストベルトが欲しいならホットショットが良い。
底・上部の違い
ホットショットの底の部分は耐久性に優れた厚手の素材(840デニールリサイクルナイロン)を使っていて擦っても傷が付きにくい作り。
ボルトも耐久性の高そうな素材で、傷に強そうな作りです。

底は一番ダメージを受ける箇所だから、両方とも耐久性を重視している模様。
ホットショットの上部には手持ちできる取っ手が一つ。
持ち運ぶこともできます。
一方ボルトの上部には取っ手が2つあります。

基本的にホットショットの方が装備が多いけど、上部の取っ手だけはボルトの方が手厚い仕様。
ノースフェイス ホットショット27Lとボルト/ヴォルト27Lの使用感の違い
次に以下の点を比較していきます↓
収納スペース
背負ってみた状態の見た目
入る荷物の量
収納スペースの違い
ホットショット27Lはメインの収納スペースが2つ、ボルト27Lはメインの収納スペースが1つとフロント部分にサブ収納が1つある作り。
両方ともサイドにメッシュ状のポケットがあり、飲み物や折りたたみ傘を収納できます。
【両方共通】メインの収納スペース①
どちらも非常に広々とした作りで荷物がたくさん入る作りとなっています。
ホットショット27L↓
ボルト27↓
ホットショットの背面部には「15インチ以下のPC収納スペース」と「タブレット用収納スペース」がそれぞれ1つずつあります。

奥の方がPC用、手前がタブレット用。
PC用の方が深く、タブレット用の方が浅い作り。
「ネオプレーン」と呼ばれる、耐熱性や耐寒性、耐久性に優れた素材を使っていて、生地に少し伸縮性があるのが特徴的。
背中部分のクッションはかなり厚く弾力があるので、パソコンやタブレットを入れておいても安心だと思います。

クッション薄いと心配になるけど、ホットショットは安心感がある。
ボルトの背面部にも15インチ以下のPC/タブレット収納スペースが1つあります。
手持ちの15.6インチのパソコンはどちらのPC収納スペースにも入らないですが、普通の収納スペースの所には入りました。
ホットショット↓
ボルト↓
ボルトのスリーブポケットは薄くてクッション性もあまりないので、パソコンをしまう時はソフトケースに入れておきたいかなと。
耐久性とかも考慮すると、14インチ/1.5kgくらいまでのパソコンが適していると思います。
また、ホットショットの上部には穴が開いていて「ハイドレーション」という水分補給方法にも対応可能。
リュック内の水袋に取り付けたチューブを穴に通すことで歩きながら水分補給できます。

本格的な登山で使うやつ。
モバイルバッテリーのコードを通して充電しながらスマホを操作する使い方もできる。
内部に水袋を取り付けられるマジックテープもありますが、これも使わない時は別の物をひっかけておけます。
【ホットショット27Lのみ】メインの収納スペース②
ホットショット27Lはメイン収納1の手前にもう一つ大きめの収容スペースあり。
こちらは色々区分けされているポケット付きで、小物類を入れるのに適しています。
上部のポケットはメッシュ状。(ファスナーはYKK製)
内部にはフックが付いていて、鍵などを引っかけておけます。
下部にもポケットが二つあります。
物を入れるとこんな感じになります↓
【ボルト27Lのみ】サブ収納①
ボルトにはメイン収納の手前にもう一つサブの収容スペースあり。
こちらは色々区分けされているポケット付きなので、小物類を入れるのに適しています。

ホットショットは大きく深めの収容スペースが2つあるけど、ボルトのサブ収納はメインの収納スペースの半分くらいの深さ。
物が取り出しやすい。
メッシュ状のポケットと、ファスナー付のポケットがあります。(ファスナーはSBS製)
内部にはフックが付いていて、鍵などを引っかけておけます。
【両方共通】サイドポケット
側面にはポケットがそれぞれ1つずつ配備。
500mlのペットボトルと折りたたみ傘を収納できます。
ホットショット↓
ボルト↓
自立力について
ホットショットはリュックの構造的に下に置いた時に地面に対して少し前傾姿勢になりやすい。
荷物が少ない時や上の方に重いものを入れると倒れやすいですが、底の方にある程度の荷物を詰めておくと自立する感じです。

荷物の入れ方によって倒れたり自立したりするタイプ。
一方、ボルトは底が広めで平らなので、荷物を詰めた時に自立しやすいタイプです。
背負ってみた状態の見た目
背負ってみた着用イメージを見ていきます。(左がホットショット27L、右がボルト27L)(身長175㎝/男)
〇中身空っぽの状態で後ろから見た様子↓
〇中身空っぽの状態で横から見た様子↓
〇荷物をマックスで入れた状態で後ろから見た様子
〇荷物をマックスで入れた状態で横から見た様子
同じ27Lなので、サイズ感は似ている印象です。
入る荷物の量の違い
実際に荷物が最大どれだけ入るか試してみた結果、入る量は同じでしたが、入れる場所には違いがありました↓
▼ホットショット
【メインの収納スペース①】
パソコン(15.6インチ)/お弁当箱
タオル/スポーツウェア上下(半袖半ズボン)
パーカー/スウェット
【メインの収納スペース②】
筆箱/ノート・テキスト類10冊/財布
【サイドポケット】
500mlのペットボトル&折りたたみ傘
▼ボルト
【メインの収納スペース①】
パソコン(15.6インチ)/お弁当箱
ノート・テキスト類10冊
パーカー/スウェット
【サブの収納スペース①】
タオル/スポーツウェア上下(半袖半ズボン)
筆箱/財布
【サイドポケット】
500mlのペットボトル&折りたたみ傘
ホットショットは同じくらいのスペースが2つあるので、シンプルに荷物を半々にする感じでOK。
ボルトはサブ収納の深さがメイン収納の半分くらいなので、小さめの物はサブ収納に、大きめの物はメイン収納に、という感じに振り分けると入りました。
〇両方のリュックに入った荷物↓
ノースフェイス ホットショット27Lとボルト/ヴォルト27のおすすめの選び方
おすすめの選び方をまとめていきます。

どちらも通勤・通学などの普段使いや1泊2日程度の旅行、ちょうど良いサイズ感のリュックが好きな人に向いているのは共通。
ホットショット27Lが向いている人
- 耐久性や高機能性を重視する人
- 大きな収納スペースが2つある作りを求める人
ボルト27Lが向いている人
- パーツが少なめのシンプルな見た目を求める人
- 軽さやコスパ重視の人
- 大きな収納スペース1つとフロント部分にサブ収納が1つある作りを求める人
まとめ:耐久性&機能性重視ならホットショット、軽さやコスパ重視ならボルトがそれぞれ向いている
今回はノースフェイスのリュック「ホットショット27L」と「ボルト(ヴォルト)27L」を徹底比較してきました。
頑丈かつ高機能なリュックが欲しいならホットショット27L、軽さやシンプルな見た目、コスパ重視ならボルト27がそれぞれ良いと思います。
というわけで、今回は以上です。
【今回紹介したリュック&バッグ一覧】